やっとシーズン2を観終えた。その出来栄えに十分満足している。
筆頭に上げたいのが、シーズン内で完結させて映画並みのクオリティに仕上がっている点だ。クライマックスの盛り上げ方は素晴らしい。謎を完結させ、伏線を昇華させて大団円に導いていく。まるで何年も放映してきた作品の最終話であるかのようだ。本当にこれで終わってしまっても、作品として価値のある二つのシーズンだったと思う。
シーズン2になって、個々のキャラが実に魅力的になった。往年のトレッキーも満足させるエンタープライズの面々である。マニアックな視点では、ナンバーワン(副長)にミスティークが演じているのには驚いた。それも弩嵌まりに魅力的!決してミステイクではない。パイク艦長、カッコエエなあ・・スタトレ映画のケルヴィン・タイムラインなんか止めて、この面々で映画化してほしいと思う。あまりにもエンタープライズ側を魅力的にしすぎて、ラストは主役のディスカバリーを喰ってしまった感がある。
そんなディスカバリーサイドも負けてはいない。主役のマイケル・バーナムの内面を掘り下げ、その無謀な重責に飛び込む性格と豊かな表現が見事。また、なんと言ってもテランのフィリッパが抜群に魅力的だ。長年のスタトレ史上、指折りのキャラと言っていい。
本作を楽しむには、シーズン1との間に作られた番外編のショートトレックを観ておく必要がある。レンタルだけで視聴している御仁は注意すべきだ。動画が置かれたサイトがあるので、観ておくといい。