シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

 2章まで視聴してコメント済みであるが、その後はほったらかし。で、DVDが全巻揃った今、連休で7章まですべてレンタルして一気に見終えた。疲れたなあ・・

 総じて、2199同様にオリジナルを踏襲しながらも新鮮なアイデアを盛り込み、スケールをとても大きくした作品といえる。他のヒット作続編と大きく違うのは、ハードな作風になっている点。普通なら続編はエンタメ度を高めてくるもので、大概は内容の無いお祭り騒ぎに終始するものだ。ところが本作は、愛をテーマにして暗く重く話が進行していく。2199にあった、息抜きの回が全くない。

 これはオリジナルの「愛の戦士たち」を下敷きにして、さらに深く踏み込んでいる脚本がそうさせているのだろう。それは決して悪いものではない。2年以上掛けて展開させた話なので、リアルタイムで待ち望んだ視聴者ならいいのかもしれない。一気に7章まで観ると、その重さに息が詰まりそうだ。2199にあったオナゴのお色気サービスはここにはない。(*¬з¬)

 クライマックスが近づいてから、各々のキャラがどう収束するのかと期待したが、これは失望した。全ての登場人物の終わり方に満足ができない。絶命していく仲間や敵の魅せ方が甘く、間を取らないスピード展開に感情移入できないのだ。これは、中盤までにやっておくべき喜怒哀楽描写が薄いことが追い打ちになっている。終始重く、明暗のふり幅が無いので観る者の心が揺さぶられない。したがって、本来なら涙を誘うクライマックスが、さらに重くなるだけに終わっている。

 後半の話が分かりにくくなっているのもいけない。もっとシンプルにして説明を排除し、映像で語るよう徹底した方がいい。止めに言えば、あの最終話は不要だ。今の時代に合ったリメイクだか知らないが、所詮商業主義に作風がなびいたに過ぎない。本テーマは時代で流されるようなものではないはずだ。


宇宙戦艦ヤマト2202 第1章~7章PV集 (本予告集)