シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アベンジャーズ/エンドゲーム ネタバレ

 アベンジャーズの締めくくりと言われる本作、悩んだ末観に行った。

 悩んだ理由は、上映時間だ。3時間は長すぎる!冬では間違いなく膀胱がもたなかったであろう。総括してまず感じたのは、やはり3時間は要らないということ。

 前回、全宇宙の命の半分が無くなったという敗北で終わった。もはや、この超漫画チックな出来事をマジメに通している時点でオイラは観方を変えた。続きは絶対タイムマシンの話になるだろうと予測した。でなければハッピーエンドにできない。上手いのは、それをアントマンの量子の世界を引っ張ってきて実現させるアイデアだ。矛盾やパラドックスも、もはや突っ込まないのが行儀だと思う。

 それと褒めたいのは、残されたヒーロー達が宇宙規模の敵に対して見劣りするのに、目的を持って各々がしっかり見せ場を持てるようにしている点。手分けして各種ドラゴンボールを探そうと過去に戻り、「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のような展開で、アクションの他に笑いと感動も織り込んでいる。

 ただの人間であるロマノフは敵と対峙しにくい。それでも俳優の格が高いので魅せなくてはいけない。監督は良い死に場所を与えたと言える。

 クライマックスの盛り上がりは総決算らしいもので、まさにファンのだれもが満足する、特大スケールの仕上がりだ。さて、後は個人的にいただけない点を言いたい。

 冒頭で言ったように、3時間も必要とは思えない。無駄と思えるシーンが実に多い。真田広之が登場する東京の場面は要らないだろうが。正直言ってラストも気に入らない。サノスは灰になるのではなく、降参して終わったほうがいい。アベンジャーズの結束力に新たな希望を見て改心する。で、キャプテンマーベルが逮捕して連れていけばいいのだ。さすれば、このスーパーガールの存在意義も出る。アイアンマンも死ぬ必要はない。ポッツと娘が可哀そうではないか。何より壮大な葬式の面々に、中盤孤独な最期を迎えたロマノフが哀れだ。

 キャプテン・アメリカが自分の時間を生きることにして、年老いての登場は伏線もあって悪くない。だが、最後にだけ顔を出すファルコンに後釜を任せるラストは焦点が合わない。トニー・スタークが生き残って盾を渡される(返される)方がいい。そのとき、「娘のソリにしないでくれよ」とでも言えばシャレが効く。

 まあ、中途半端な打ち切りの多いシリーズものの中で、最終作品らしいまとまりはあったと思う。皆、老けた感はあったが・・


「アベンジャーズ/エンドゲーム」予告編