シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

EMC design の電源ケーブル

 手頃な2芯電源ケーブルを探していたら、懇意のショップの中古品ワゴンに置かれた電源ケーブルの一つに注目した。EMC designとネームがあり、調べてみたらEMC設計という会社で、AV機器の電源工事を得意とするメーカーらしい。
 パっと見た目は、よくある硬めのオーディオ用電源ケーブルだ。注目したのはプラグである。これも、松下製の透明樹脂で中が見える安いプラグなのだが、おかげで明らかに2芯構造なのが覗き見える。アースピンはただの固定具としてあるだけのようだ。これは使えそうだぞ。
 しかし、どこにも正札が付いていない。お店でもよく分からんという。ネットでググってみると、たしかにホームページがある。商品展開もしているようだが、現行品ではないらしい。しかも、小売りサイトやオークションにもヒットしてこない。だから正規の価格も分からないのだ。私的調査ではLinea AC Quadという商品ではないかと思うが、それ以上は不明。フルテックの古いIECコネクター を使っていることから、少なくとも10年位前のものではないか。当時の雑誌上で、電源ケーブル集中試聴記事でもあれば乗っているかもしれない。
 さっそく借りて試聴してみる。現用のオルトフォン7N−PSC 3.5Sと比べると、精度、解像度、透明度が高いのがわかる。かなり硬いケーブルであるが、音が硬くなったりピーク感を覚える帯域も感じられない。ただ、現用が全て劣るわけでもなく、低音の重量感、厚みはオルトフォンが上だ。これは芯線の太さと関係があろう。ただ、交換対象のプリアンプにとって、重視すべきファクターは前者と思う。
 何度か入れ替えて聴いても違いはハッキリしている。これは手に入れておいたほうがいいだろう。今までこうした2択を迫られて一方を選び、後悔したことが多い。結局、中古の適正価格が分からないまま、店長と交渉して納得の価格で手に入れた。
 やはり、一聴して精度が上がったと思う方向に進みたくなるのが我が道のようだ。 

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この画像で分かるだろうか。アースピンは何も接続されていない。

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