シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ダブル・ミッション

 深夜地上波で拝見。数あるジャッキー・チェンの作品で、珍しく未見の作品である。2010年製作なので、それほど古くない。ジャッキー晩年のカテゴリーに入れていいだろう。
 実際、ストーリーがCIAを引退する凄腕スパイという役柄であって、普通の家庭を築こうとするホームコメディ仕上げとなっている。この手の作品はシュワやブルース・ウィリスにもあった。しかし主役が違えばまったく違う色付けとなる。
 ジャッキーの作品群の中でも、本作はアットホーム・コメディの要素が最も強いといっていいだろう。悪役もまったく憎めない存在だ。
 話が始まって、バツイチ母親の子供達と、その母親と再婚真近のジャッキーが不仲で展開する序盤を見て、すでに大団円のラストが見て取れる。わかっていても観ていて清々しいのが、予定調和作品の美点だ。まさにジャッキー・チェンの正道といえよう。
 スパイ・アクションと言えど、ホームドラマであるので、クライマックスもそこは逸脱しない。地味か言えば、オイラはこのレベルのアクションが晩年のジャッキーには似合っていると思う。ホームアローン風の家族対ロシアスパイという構図が実に楽しい。
 彼のスーパーアクション作品群の中では、小ぶりに見えようが、オイラは嫌いではない。