シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ブラックパンサー

 マーベルのヒーローの一人で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で顔見せした。アメコミに詳しくないオイラにとって、こりゃマイナーキャラだと思っていたが、どっこい本作で他を蹴散らすほどの興行収益をもたらした。そんなに本国では有名なのか?どうせ予備知識ゼロなので、公平な見物ができるだろう。
 なるほど、これは面白い。特筆すべきは、アフリカ部族とハイテクの融合という実に斬新なアイディアだ。これが今どきのCGで映像化された世界感は新鮮で、シュールな感覚を覚える。思い出せば、スターゲイトの初期もそんな感触があった。
 そして登場する女性が大変魅力的で、強気のS嬢ぶりにメロメロだ。特にワカンダ王国の親衛隊長オコエが抜群の魅力を放っている。彼女のスピンオフが見たいほどである。
 ストーリーもマーベルらしく、一流なエンターティメントとして戦闘活劇を主としながら単純な勧善懲悪にしていない。ヒーローの苦悩と大ピンチ、クライマックスで助けにくる味方等、ハリウッドのヒット定石を踏んだ予定調和であるけど、登場人物のほとんどが黒人で、国王がヒーローというあまりにも古色じみたシチュエーションが逆に新しい。
 俳優はフォレスト・ウィテカー以外知らない。それはマイナスではなく、アフリカ舞台という未開の国の雰囲気にプラスとなった。惜しむらくは、暗い場面で登場人物が皆黒いため観にくいことだけだ。