シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

 もちろん、これはチャーリーシーンのやつでも、2012年製作の本物が出演した米国映画でもない。2017年公開のフランスとドイツの合作である。
 なんで米国特殊部隊の話をフランスとドイツが手を組んで作る必要がある?原案、製作、脚本までリック・ベッソンが仕掛けているからだろう。スター俳優はいない。さらにあまりスケールも大きくない。これはB級レベルの作品だ。
 ベッソンはいよいよ行き着くところまで落ちたようだ。こんな作品を企画するようでは情けなくて我慢ならない。ネイビーシールズを扱うことはいいが、その内容は「特攻野郎Aチーム」の真似でしかなく、その割に個々のキャラもまったく立っていない。意外な展開もなく、人のいいオッサンの集まりにしか見えないのである。
 主題に入る前の戦車を使ったアクションまでは期待させてくれた。「これは派手でいいや!」と期待させてあとはテンションが下がる一方である。クライマックスに至っては、暗い水中でコソコソやってるだけで、まったく盛り上がらない構成ときた。
 そもそも話がトレジャーハンターなので、弩派手な戦闘になるわけがない。B級ならもっとアイディアが無くては撮る意味がなく、せっかくSASとの確執をチラ見せしてるんだから、もっと広げればいいものを。シールズとSASが敵地で「けんかもんか」のトレジャーハンティグなら面白くなりそうだ。