ジャッキー・チェンが製作、総指揮の香港アクション作品。2年ほど前に製作されながら今年公開されたようだ。理由は知らん。
どうやら昔評判になった作品のメンバーを再結集して、派手なアクションをやろうとしたものらしい。香港映画はジャッキー以外は観る気が無いので、知ってる役者はエリック・ツァンと倉田保昭くらいしかいない。単純な話に派手なアクションが乗っかるので、酒のツマミには悪くない。ただ、ジャッキーらしく前半は緩い展開で、寝てしまいそうになった。
本作は香港ノワール調を加えた兄弟愛をテーマにしたため、ド派手なカーアクションや倉田保昭のカンフー、クライマックスの要塞に正面から突っ込むアクションなど、全て噛み合わない。これだけ派手なアクションを用意するなら、いつもの能天気なジャッキー調で魅せてもらいたい。
血しぶき描写で多くの死人が出る銃撃戦も、A級娯楽アクションでは違和感を覚える。つまりこれは世界配給を本気で視野に入れたものではなく、昔のイケメングループの派手な同窓会として、隣の国の観客が満足すればいいのだろう。