シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

TANNOY 3LZ

 タンノイの小型名器と言われる3LZが中古で出てきた。驚いたことに、懇意のショップと隣町のショップにほぼ同時に登場した。しかも、両器共に正真正銘のオリジナルである。
 こんなことはあり得ないほど稀な出来事であろう。オイラは双方とも見聞したが、オリジナルの箱は大変良いコンディションである。3LZのオリジナルがある、と聞いただけで問い合わせが来るビンテージ品なので、この情報がアップするときにはすでに売られているかもしれない。
 まずは聴いてみよう。チェロの音が実に心地よい。明らかに色が付いているのだが、それがマッチしている。古いジャズもいい。高域は乾いており、低音は膨らまず、抜けの良い音だ。これは人気があるのもよく分かる。では、最新の高音質録音ではどんな反応をするのだろうか。
 これは面白い。最新の家具にビンテージ調のペイントをしたようで、何を掛けても同じ音色がする。ハイエンドは詰まりぎみであるが、音抜けがいいので気にならない。ただし、奥行感は無い。そもそも、箱の造りからして奥行や高さといった立体感を望むものではない。
 本器は密閉時代のもので、背面にアッテネーターもある。調整次第で好みのバランスに調整できよう。正真正銘のビンテージゆえ、プレミアが付くので相当な価格となる。コンディションが決め手になるだろうから、実際に触れて聴いてみる方がいい。ネット通販で買うもんじゃない。