シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

松居慶子 その2

 松居慶子については、このブログを始めた頃に紹介している。あれから7年以上経ったのにまったく彼女のアルバムを買っていなかった。別に興味が無くなったわけではなく、CDは店で買う主義なので、彼女のCDが店から無くなったことを意味する。
 ググってみると、新作も出している。そこで、3枚を取り寄せることにした。「The Road」「Soul Quest」「Journey to the Heart」だ。タワーレコードで頼んで10日経っても音沙汰なし。どういうことだ?聞くと、「Journey to the Heart」は入荷したが、「The Road」はすでに在庫が無く、「Soul Quest」は輸入盤なので時間が掛かるという。まあいい。
 久々に彼女の新作を耳にして、どう思ったか。最新作の「Journey to the Heart」は、「Deep Blue」以来のコンテンポラリージャズ部門でビルボード・チャートで1位になった。しかも初登場で1位は日本人初の快挙だ。これだけ米国では有名なのに、今ではタワーレコードに彼女のCDは一枚も売っていない。実に悲しい。( _ _ )
 聴くと、さすがに音が良い。「Journey to the Heart」はアコースティック楽器に絞った第1弾だという。問題はその曲調で、実に明るい。これはまったく彼女らしくない。どこかで聴いたことがあるようなメロディ、ラテン調のシンプルな演奏・・もはや天気予報のBGMにしか聴こえない。あの哀感に満ちたドラマチックでサントラの様な風情が感じられなくなってしまった。第1弾というからには、次もこんな調子なのだろうか。
 遅れて入荷した輸入盤の「Soul Quest」を聴く。これはカッコいい!実に彼女らしい間と演出があって良い。初期の頃のフュージョン的疾走感を残していながら大人っぽさがある。ただ、輸入盤はボール紙に直接CDが入った酷いパッケージで、これならケチらず国内盤を買えばよかった。
 常夏の昼が似合う新しい路線は、自宅のステレオでジックリ聴く方向にない。通勤の車中で聴くに相応しい。