シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

必殺仕事人 2018

 年に1回放映が板に付いた仕事人も今回を最後にするつもりだろうか。藤田まこと野際陽子を見ると、潮時を感じる。
 今回はテロリストを題材にしたシンプルな構成で、何十年も前からある定番のシナリオに沿った中、仕事人の仲間が記憶を失ってテロリストに再育成される点がオリジナルである。
 前半、芸人を多数起用して拙い演技にガッカリさせられるが、基本的にハードな作りである。それは冒頭の頼み人、ほっしゃんを一刀両断する主人公が予告していた。近年無かったもので、後半は奥田英二と黒木瞳が場を締めてくれたので緊張感がある。
 中村主水が復活するのが話題になったが、それよりも主人公である渡辺小五郎の過去を話に持ってきたのが新しい。長い必殺シリーズでも、主役の過去に触れた話はほとんど記憶にない。仕置屋稼業の19話「一筆啓上 業苦が見えた」ぐらいではないか。
 長年このシリーズと付き合ってきたが、もはや観るに値しなくなったところ、改めてこのレベルで保ってくれるなら、今後も観てみようと思う。