シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ドクター・ストレンジ

 本年正月映画のマーベル・シネマティック・ユニバース作品。米国ヒーロー漫画の世界に、また一つヒーローが増えた。コミック上では周知の存在でも、マーベルやDCは映画化になって初めて一人前といった趣の強い。
 天才外科医が事故でお先真っ暗になってから、魔術の世界に没頭して、いつしか世界平和を担う存在になっていくという話だ。魔法の世界を描いたハリーポッターと比べると、やはりヒーローものとしての風情が強く、世界観の重みはあまりない。魔術の映像表現が実に派手で、CGならではの非現実感が面白い。都市の変形などはインセプションを思い出す。
 出演者が興味深い。主演がスタトレのカーンを演じたベネディクト・カンバーバッチ。敵がマッツ・ミケルセンである。その割には演技力を見せ場にすることもなく、実にもったいない気がする。ティルダ・スウィントンが魔術師の師匠として登場。彼女はコンスタンティンの天使ガブリエルや、ナルニア国物語の魔女といった、この世の者ではない至高の存在がよくハマる。そして、全然気が付かなかったのが、スコット・アドキンスで、敵の配下として登場。ホントに一流になれないアクション男優である。
 クライマックスの時間の逆転やループの世界でのアクションは、ジョジョ・シリーズの最後の親玉との闘いを思わせる。それなりに楽しく、他のヒーローとは異質の存在感があっていいのだが、元天才外科医という知識をもっとアクションに活用してもいいのではないか。
 クレジットになると、2段構えのおまけがある。今回のおまけはストレートな予告編だ。