シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

仕事人大集合

 BSで懐かしい特番を観た。1982年の必殺10周年記念作品である。
 仕事人大集合と名を打って、過去の名うての殺し屋を集めたファンサービスたっぷりのエンターテイメントだ。仕事人が最も人気のあった頃のメンバーに、緒形拳藤村富美男沖雅也森田健作といった懐かしいメンツが加わる。さらに、前作に続いてフランキー堺西郷輝彦が華を添える豪華キャストだ。本作を見直すと、フランキー堺が実に良い味を出している。敵になるのは外人で、親玉を演じるのはアイ・ジョージだ。私的に最近、懐メロで大注目している御仁。
 久々に再見してみると、意外とハードであって、結構見ごたえがあり感心した。作品の成り立ちからして、お祭りムードの賑やかし作品になるはずなのに・・監督を知って納得した。工藤栄一である。殺し屋の末路をしっかり描くポリシーはここでも貫かれていた。このムードはファンにも高評価の「必殺!III 裏か表か」に通じている。
 時は必殺ブームの真っ最中で、以後もスペシャルとして2時間枠の作品が次々と作られたが、駄作がほとんどである。オイラが全て見聞した中で、これは良品だと感じたのは一番最初の「特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張紀伊」だけだ。ちなみにこの作品で、中条きよしが悪役として登場、フランキー堺に吊るされて絶命するというのが面白い。ツタヤでレンタルして損は無い。