シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バイオハザード: ザ・ファイナル (ネタバレ有り)

 このシリーズは何度も観てきたが、実は劇場で観たことは一度もない。それほどの価値を認めていないからだが、そもそもドンパチゲームの世界を映画化しているので、大したストーリーは無いのだ。
 今回、1800円も払って観に行く気になったのは、単にローラがハリウッドデビューするという興味だけだ。しかし、こんな我慢を強いられる作品もなかった。これはズバリ駄作認定だ。
 まず、コケ脅しの効果音が実にウルサイ。そして、画が暗い。暗い上にまともな武術を知っている登場人物はいないので、引きの映像に堪えられない。だから細かなカット割りでアクションをごまかす。チカチカと目まぐるしく画が変わるので何をしているのか分からない。これを見続けるのは拷問である。もはや前衛映像を観させられている気分だ。
 結構早い段階でローラが出てくる。ところがあっという間に殺されて終わり。セリフも予告で公開されている二言しかない。しかも何事もなかったように話は進む。ローラは一体何のために出てきたのだ??彼女見たさで劇場に行った日本人は石を投げてもおかしくない。
展開上、何の意味もない中盤までの戦いを上記のような拷問と失望のまま突っ走る。早く終わらないかなあ・・
 やっと本拠地へ。懐かしい第1作目の舞台に戻ってきた。そこでのクライマックスは悪くない。ファイナルらしい雰囲気と意外性を見せる。魅せるほどではないが。しかし、レッドクイーンとウエスカーの関係がよう分からん。前作とどう繋がるのだ?またそもそもウエスカーは最高幹部じゃなかったのか?「ただの社員のオマエはクビ」という一言が最大の攻撃だったとは、これ如何に?
 本作はホラー好きの変態オヤジが美人の奥様と子供を撮りまくった、趣味の悪いホームビデオであり、無意味につき合わされたローラやその他諸々が哀れでしかない。