我が家では長四角の短辺にシステムをセンターラック方式で置いている。これは家を建てるときに、その構想で間取りを考えたのだから変える気は無い。おかげでスピーカーの背面に左右差は無く、その後の対策も楽であった。ただこの置き方はどうしてもスピーカーに横壁が接近するので、指向性の広いスピーカーでは音の一時反射に何らかの対策が必要となる。でないと左右のエネルギーバランスが崩れてボーカルが偏ったりするのだ。
ごく普通のリビングなので、右手は掃き出しの窓に厚手のカーテンが吊るされ、左手は壁である。よって、左壁に吸音処理が必要だ。しかし巨大なカーテンに匹敵する吸音処理となると難しい。
そこで要らなくなったベビーベッドを分解し、マットに布を張ってミニソネックスを2枚張り付けた衝立を自作した。これは効果があった。さらにスピーカーの角度を調節していくと、左右のバランスが取れたのである。ここに至るまで数年要したが、おかげでアンプの左右ゲインやバランス摘みに頼らなくてよくなったのだ。
これが18年ほど前の話だ。なんと、それから自作衝立はずっと鎮座しつづけている。しかし、ミニソネックスは購入して20年ほどになるのに全く劣化する気配が無い。ウレタンだと思うが、どんな特殊処理がされているのだろう。
さて、この衝立もそろそろ引退させようかと考えた。背面のラックからＣＤを取り出すのが面倒で、聴かなくなってしまうのである。
実はエコーバスターの中古品が新品同様で格安に手に入ったのだ。σ(´∀｀) 〜つづく〜
