シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

NHK連ドラ その2

 ちょびちょび観てきた朝の連ドラ。実はまともに最初から最後まで残さず観てきたのは、3月に終えた「あさが来た」だけである。
 この作品は本当に良かった。激動の時代を背景としながら暗くならず、常にポジティブなたくましいオナゴのレジェンドを描き切った。後半、急展開するのは連ドラの特性・・・ドラマの初老期をカットしたい意向なのだろう。それは絶賛されたラストシーンに見て取れる。「ハウルの動く城」を思わせる感動の締めくくりだ。
 配役もよかった。NHKは、如何にこの15分ドラマに力を入れているかが分かる。それは、今放映中の「ととねえちゃん」にも通じている。
 地元の浜松が舞台と聞いて、興味深く見始めたがこれは地元からは非難ゴーゴーであろう。浜松に蓬莱橋があるなんて愚の骨頂。富士山があんなに近く見えるはずもない。ガッカリしたところで、舞台を東京に移したのは大正解である。
 この作品、その大道具に力が入っている。CG込みであろうが、スタジオ感を薄れさせ時代感を見事に出しているのに感心。おそらく予算と気合が入りまくっているのだろう。近年の連ドラブームを象徴するスケール感を魅せている。
 さあ、問題は戦争をどう処理するかだ。時代背景の処理はさじ加減が大切。製作者は、平日の朝、昼という視聴時間をよく考えてもらいたい。「朝がきた」はそこが上手かった。分かっているだろうが。