シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

NHK連ドラ その3

とと姉ちゃんが終わった。結局、朝が来た同様、最後まで堪能してしまった。
 とと姉ちゃんの前半78話までは、主人公たちの若かりし時代背景描写であって、戦争終結までを綴っている。
 この庶民に戦争が身近に迫ってくる描写が素晴らしかった。最初は遠い世界の話で、どうせ日本が勝つだろうという豊かな暮らしを満喫していたところからの落胆描写。これが良かった。悲壮感に溢れることなく、それでいてセレブから極貧への転落まで描写している。空襲警報で穴倉に隠れる姿、そして安堵の表情、オシャレとは対極のモンペ姿、何故かすべてが愛おしく、可愛いのだ。やっぱりオナゴはかわいげだよ。(*´ω`*)
 後半は戦後の闇市から奮起していく彼女達、もうポジティブな描写がいい。唯一の不満はやはり常子と星野の2度に渡る別れだろう。その展開は良しとして、いただけないのは常子演じる高畑充希の肝心なシーンでの妙な演技にある。あの、顔面が痙攣するほどの無表情は、果たして父親たれという責任感の裏返表現として適切だっただろうかと思う。オイラには違和感しか覚えない。
 あなたの暮らし出版を立ち上げてからは、商品試験での赤羽電気との対決までがピークだった。そして、晩年の描写は驚愕のスピードでさっさと終わらせようという、あっけにとられた展開は伝統のようである。最終的に、とと姉ちゃんと朝が来たは構成がよく似ていると感じた。

阿部純子は大注目だ。眉毛がいい。(*´ω`*)