シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

音色変化の怖さ

 ロジウムメッキのバナナプラグに変更し、多少クールな音色に仕立てたところでディスクを入れ替えて聴き続けていると、信じられないことが起こった。
 「な、なんだ?音が遅いぞ。」(# ゚Д゚) そんなバカな!音飛びなら分かる。しかし音楽が遅くなるなんてことがあるだろうか。アナログプレーヤーとは違うのだ。
 チェックしてみると、外付けクロックやDAC以降とは関係が無い。気のせいかと思ったが、耳タコのディスク以外でも明らかに演奏、歌が遅く聴こえるのである。ショップに聞いてみたが、そんなトラブルは聞いたことがないという。CDPのカウンター数値と曲の時間は合っている。ならばCDPのカウンターが狂っているのかと思い、ストップウォッチで計測してみる。まったく正常に動作しているじゃないか。なのに実際聴くと明らかに遅く感じられる。まるで充電が切れかかった髭剃りのような印象だ。
電源を入れなおしても元に戻らない。ディスクを入れ替えて突然起こったことから、リモコンをポイとソファーに置いたとき、変なスイッチが入ったとしか思えない・・そう言えば・・
 マランツのSA-11S2は、ノイズシェーパーやフィルターを好みの音に変更できる機能がある。買ったばかりの頃以来、触っていない機能だ。取説を引っ張り出して確認すると、演奏停止時にボタン操作が可能となるため、ポイ投げでそのボタンに触れてしまったのか。表示を見ると、フィルターの種類がFIL3になっている。今までこれはFIL1にしていたはず。
 フィルターの違いは音色を僅かに変えるニュアンス調整のものである。実際、購入当時にイジった時はさほど変わらんな〜と思ったものだ。そもそも演奏が遅れるはずもない。
 ところが、見事に元に戻ったではないか。レコードの回転数が合ったかのように、いつもの音楽が回復した。そんなことがあるのか。音色が変わると音楽の速度が変わって聴こえることもあるとは・・
 取説を読むとフィルターFIL3は、インパルス応答が最も短い特性で高い解像度を持ちつつ、ゆったりした再生バランスだとある。それゆえスピード感が変わって聴こえたというわけか。
 ローカルアースが断線していても気が付かないが、この違いは瞬時に気が付いた。便利なようでいて迷惑な機能であり、それがリモコンの触れやすいところにスイッチがあるのも困ったものだ。