2016年のアカデミー賞候補が出揃った。もちろん、米国のである。
この時期になると、受賞の行方を予想する記事やTVコメントが増えてくるが、正直言ってオイラのジャンルではないのであまり気にしていない。それが今年は様子が違うようだ。
なんといっても、「マッドマックス/怒りのデスロード」が作品賞候補になっているのには驚いた。たしかにコアなファンのみならず、多くの知識人や映画関係者、そして世界中の映画ファンからも絶賛を受け、他の映画関連賞も捕っている。まあそれ自体がどうかしてると思うのだが、まさかアカデミー賞の作品賞にまで候補になるとは信じがたい。なんと10部門でノミネートしているらしい。
オイラもそのぶっ飛んだ作風にアッパレとしたが、完全に満足したわけではない。(2015-12-05 マッドマックス 怒りのデス・ロード参照)そもそも、B級ゲテモノSFアクションとしてはイケテルと思ったにすぎず、高尚なアカデミー賞なんぞは土俵が違うのではないか。ファンタスティック映画祭あたりがお似合いである。
まあ、この映画祭は興行収益やファンの人気度なんてほとんど関係ないし、もし下品なアクション映画が作品賞になったら品位が地に落ちるであろう。
ジョージ・ミラー監督は、当日会場に出向くことはしないほうがいい。どんな結果になろうとカッコ悪いからだ。万が一、作品賞を受賞したら「え?マジで?ハハハ・・」と、自宅で下品なゲームでもしながらコメントをするのがいいだろう。