シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ファントム・メナスを再評価

 世の中スター・ウォーズに染まった年末だ。TVでもエピソード4に続いて1を放映。なんでファントム・メナス?と思いながらも久々の観賞。ひでえカットだ!(#`д´)
 ルーカスが散りばめた面白いシークエンスが、物語の主軸から不要とバサバサ抜き取られている。まあ、今に始まったことでもないので気にしない。再見してみてオイラはこのエピソード1を再評価した。
 まず、今だから言えるがシリーズ最強の豪華俳優陣である。リーアム・ニーソンユアン・マクレガーナタリー・ポートマンサミュエル・L・ジャクソン、それにキーラ・ナイトレイを忘れてはいけない。今揃えたら大変な出演料だ。ついでにオイラの大好きなテレンス・スタンプが相変わらずチョイ役で登場するのもニクイ。
 例のガキはこの後、グレるのはハリウッド大作の子役の宿命。ガキが主役でも子供向けにしていないのが立派だ。そして何よりも注目するのは美術である。
 ルーカスはデジタル技術が満足できるまで待ったという。それだけの映像美が本作には感じられる。とても15年以上前の作品とは思えない。今でもレースのシーンは見事である。たしかにクライマックスの平原での合戦シーンは、人工的な風味が消しきれていないが、それがまた異星の雰囲気を醸している。日本を意識したセンスも良い。なによりも他のシリーズと違って、平和な共和国時代の構築美がすばらしい。これは大スクリーンで観て、いたく感激したのを覚えている。TVではそれが伝わらない。60型のプラズマTVでもダメだ。
 しかし3部作の初めとなるエピソード1,4,7は、共通して主要人物の死を糧に敵を圧倒してハッピーエンドとなる。次作の暗雲垂れ込める流れの前ゆえに、何度リピートしても楽しめるわけだ。

この子は映画より遥かに早くダークサイドに落ちて行った。