シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

KEFの「iQ1」という中古

 昔、KEFの小型スピーカーを使っていたことは以前書き込んだ。いつの時代でも、同軸ユニット構成に拘る姿勢がオーディオ・メーカーとして感心する。懇意のショップで、KEFのiQ1という小型スピーカーが中古で置かれている。そのデザインが素晴らしい。
 現行品はエッジの張った四角のボックスであるが、この当時は涙滴型のエンクロージャーを採用し、その上部に同軸ユニットとバスレフダクトまで近接設置した独特の形状である。これが機能性を持ったデザインゆえに工業製品として実に美しい。アルミ成型のユニットは一見フルレンジのようで高度な同軸2ウェイ、照明の反射が輝かしい。この形状はスタンドが無くても低音かぶりが少ないだろう。TADが新商品を発表したとき、大御所評論家がKEFの真似だと批判したという噂を聞いたことがある。
 さて、その音はどうだろうか。金属製ユニットの外観からは予想外に素直な音で、アルミ臭を感じさせない。バスレフダクトが大きいからか、低音の吹けがよく反応も早い。その分帯域は欲張っておらず潔いバランスだ。ただ、若干低能率なのは今時の流れか。そして、最低のセッティングでありながら素晴らしい音像定位を見せてくれた。
 価格を見て納得、しかしそれは後から驚きに変わった。オイラは2本の価格とは思っていなかったからだ。キズや日焼けもなく、中古とは思えないほどの極上品。お勧めである。