シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

First Watt J2

 商談中にしていた「First Watt J2」を1週間モンモンとして妄想に楽しんだ。
 その結果、自宅試聴を頼む事となる。本来なら祭りの真っ只中、オイラはこんな事をしている暇はない。喪中ゆえにできた所作である。
 というわけで、自宅に迎え入れたJ2。アンプのくせに12キロ弱という軽量は助かる。店員に運んでもらう重量級の貸し出し試聴は、購入のプレッシャーが掛かり判断も鈍ってしまう。
 即席ではあるが、10キロの鉛ベース板に人口大理石(コーリアン)を重ねた台の上にJ2を乗せ、XLR接続とする。SPケーブルはFAL特製の電話線が素性を掴むのにいい。
 暖気運転にまず軽く1枚ジャズを流しておく・・あれれ??意外や意外、いきなり普通の音で鳴っている。もっと悲惨な音に我慢を強いられるかと思っていたので拍子抜けだ。
 天板に触れてそろそろ頃合かと、対峙し始める。何というか・・高域は大人しいし、低音はフワっとしてカマボコ特性を思わせる印表。ドンシャリの対極で、刺激が無くサラ〜っと流れるので欲求不満になりそうだ。そんな思惑とは関係なく、どんどん室内は暑くなっていく。たまらず1時間後にはエアコンをオン。生活に我慢を強いるオーディオは認めない。
 あ〜これは高価な暖房器具にすぎなかったのか・・月曜日には返そうと思いながら、試聴はつづく。すると、時間を掛けるごとに音は変貌し、デジアンには無い滑らかな質感のボーカルと大変繊細な高域が再現されるようになってきた。低域は若干軽めであるが分解能が高い。量感もある。これはたしかに真空管アンプの音を思い出す。それも300Bのシングルを借りたときと似ている。中高域まではエナジーを持って聴こえるが、ハイエンドに伸びる高域がとても繊細なのだ。そのため、SNの悪い環境ではレンジが狭いと勘違いしそうだ。大人しい印象は変わらないが、300Bシングルよりは遥かにパワーと密度が感じられる。
 なるほどこれが本領発揮か。しかし、いくらなんでも寝起きが悪すぎるぞ。(o´д`o)=3  別の日にもう一度確認してみる必要がありそうだ。