シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クイック&デッド

 1995年公開の西部劇。当時、セクシー女優として一世を風靡したシャロン・ストーンが女ガンマンとして父親の仇を撃つ復讐劇だ。地上波の深夜映画で懐かしく再見した。

 脂の乗った名優、ジーン・ハックマンが悪役で、若かりしラッセル・クロウやデカプリンがひょろっとした姿で脇を固めている。監督がサム・ライミなのでまともな西部劇ではない。だから西部劇ファンの反発が酷かったらしく、豪華な割に人気が無い。しかしオイラは結構好きである。

 まず、主演のシャロン・ストーンが実に役とマッチしてないので、大変笑える。酒場でカッコ付けた素振りなんて、かくし芸大会のアイドル歌手みたいだ。しかも、地上波だとカットが酷いので、すぐ男と寝る女になってしまった。(笑)彼女からお色気を取ったら何も残らないので仕方が無いのだ。

 早打ち大会の勝ち抜き戦に、人間模様と復讐を絡めるだけなので大変分かり易い。トッピングの少ないスパゲッティを喰う感じである。

 西部劇ファンの怒りを買いつつ、この監督の銃へのこだわりが素晴らしい。俳優よりコルトの名器を美しく魅せている。圧巻は、デカプリンの店でラッセル・クロウが銃を物色するシーン。その扱いが実にカッコイイ。ところがこれ、地上波では丸ごとカットされている。オイラはこのシーンだけを観たくて録画したのに・・ふざけるな!

 DVDだと今度は、エロ脱却を図ったシャロンの要望で、クロウとのベッドシーンをカットしている。だから彼女の形の良いオッパイが観れないハズ。ふざけるな!!

 よって、まともに観ることが適わないゆえにお気に入りなのだ。


日曜洋画劇場 / クイック&デッド