シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ファインド・アウト

 2012年公開のB級サスペンス映画。
 見事に低予算で、俳優も主演のアマンダ・セイフライド以外はほぼ無名。まあ、「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレが脇役のさらに脇に出演している。派手なアクションも無く地味であるが、これがなかなか引き込まれるのである。
 誘拐、拉致事件をもとに、主人公がだれも信用できないと消息を絶った妹を探す話であるが、主人公が過去のトラウマから精神薄弱なレッテルを張られているため、警察も信用してくれない。この設定が最後まで本作を面白く導いてくれている。はたしてこれは本当に誘拐事件なのか、主人公の幻想なのか、観客の気を引く展開が上手いのだ。監督はまったく無名ながら大した演出である。クライマックスまでの盛り上げがすばらしい。
 犯人との対峙に疑問の声もあるようだが、オイラはB級90分映画として上出来だと思う。主人公の残酷な所作も設定からして違和感がない。そしてラストの締め方も良い。アラも感じるところがあるけど、重箱の隅を突っつくこともないだろう。
 眠れない夜にふとTVを点けたら深夜ロードショーで観た・・なんて出会いがふさわしい一遍。その時はきっと満足することだろう。