シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エンド・オブ・キングダム ネタバレ

 エンド・オブ・ホワイトハウスの続編を観に行ってきた。
 配役は皆変わらず、息子以外はすべて再演で登場している。違いはモーガン爺が副大統領に就任していて、ロバート・フォスターの頭が薄くなったくらいだ。監督はババク・ナジャフィというイラン人。何もんじゃそれ?
 前作は、ホワイトハウス・ダウンの半分しか予算が無いのに評価は倍以上と言ってよい秀作だった。あり得ない設定を終始シリアスにハードに振った姿勢が立派だった。息が抜けない怒涛の展開で突っ切るスタイルは、本作にも引き継がれている。しかし、この監督は技がないなあ。
 ぬるい前置きは極力切って、速攻でロンドンがドンドンド〜ン!と破壊されて各国リーダーがバタバタ死んでいく。米国の大統領だけがたくましく生き抜いていくのは苦笑ものだ。日本の首相なんて酷い扱いである。せめてまともな日本語をしゃべらせてくれ。(T_T)
 ロンドンの町はテロリストだらけで、市民の消えた後はもはやゾンビ映画の趣である。そんなゾンビを正面からバタバタ殺しまくるSPの主人公、強すぎる。これがシュワやブルース主演のエンタメ作品ならいいが、ハードに攻めるならやりすぎだ。しかも、強すぎるくせにジェラルド・バトラー、やはりヒーローとして何かが足りない。せっかく渋い色男になってきたんだから、もっと個性をださなくてはダメだ。前作同様、アーロン・エッカートモーガン爺の濃さに負けている。役者の魅力を引っ張れない監督の力不足であり、バトラー自身が人が良すぎる気がする。
 彼は今後もA級アクションの主役が控えている。次世代ヒーローを担うなら、何が足りないか自問してほしい。