2011年12月21日に由紀さおりのベスト盤を購入したレビューを書いた。ピンクマルティーニとのコラボで、世界的スターになってもう2年が過ぎた。早いものだ。
あのとき、3枚組のベストBOXは往年の声が収録された1枚目しか聴かないと言い切った。あの頃の彼女の声をもっと聴きたいと思っていたら、ツタヤのワゴンに並んだではないか。それは「由紀さおり 名曲を唄う」という2枚組CDだ。
曲目を見ると昭和の名曲がずらり30曲。価格が1890円と安価でワゴン売り。しかも「本人歌唱」という間抜けな表記まである。(^ω^) これは間違いなく復刻盤だ。オイラは彼女の新録には興味が無いので、当時の音源ならと購入した。
いや〜懐かしい。(o ̄∇ ̄o)♪ おっさんなら誰でも知っている昭和の名曲を唄う彼女の声はすばらしい。なんといってもセピア色に染まったようなアナログ音源の音質が素晴らしい。特に「いいじゃないの幸せならば」「時には母のない子のように」「フランシーヌの場合」は胸が痛くなるほどキュンとさせられる歌唱である。ところが、2枚目を聴くとさほどでもない。何故だ?
もしやと思い、ググってみると彼女のグラフィティにもこのようなアルバムはない。歌詞ブックにもなんの解説もない。つまりこれは往年の名曲を歌った様々な音源の寄せ集めなのだろう。よって、クリアな録音で今の彼女に近い声の曲もある。
どうもオイラは熱唱するようになった彼女の曲は魅力を感じない。声量を効かせた歌唱になってからの彼女しか知らない人は、昔の抑揚を抑えて声が消え入る間際に感情を乗せる歌唱をぜひ聴いてほしい。前述した3曲はお勧めだ。