シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

コンチェルティーノ・ドムス

 ソナスファベールのドムス・シリーズ、廉価商品であるコンチェルティーノを聴いてみた。
 イタリアの職人芸で作られたソナスのスピーカー、オイラはまともに聴いたことがなかった。コンチェルティーノはソナスの2チャンネル用としては最も小型。実はディスコン商品で、スタンド込みの処分品だ。でも格安とまではいかないのが芸術品たるプライドか。
 駆動系はラックスマンの管球式セット。真空管が温まるまで、外観をジロジロ。チーク材を使って後方にシェイプしたサイドビューにブラックレザーのコンビネーションは、貧乏人を寄せ付けない。どれどれ・・と持ち上げてみようとしたら信じられない重さだ。ググると本体6キロに対して、スタンドが10キロもあるらしい。さて、いつものチェックCDで聴いてみよう。
 ・・・・・なんじゃこれは?? ノイジーでまったく音圧が上がらない。店長に報告。どうやら結線がおかしかったようだ。で、まともになって聴けばその改善の振り幅に、予想以上の好感触を持ってしまった。店長、これは新手の販促術か。(o^^o)♪
 アンプも温まってきた。公称する能率より低く感じるので、相当パワーを食いそう。その実力は以外にもFレンジが広く感じる。特に低域はサイズからは信じられん伸びだ。テストCDのパイプオルガンやベースを聴いても相当低い音階まで聴き取れるから大したもの。高域は実に大人しい。このサイズでピラミッドバランスとは恐れ入る。音場は後方に広がるタイプで、決して前にしゃしゃり出ない。音色は暖かく、中域以下の音像をあまり絞り込まない。この辺は低音に量感を持たせた小型の宿命だ。解像度はそこそこ。ピーキーな刺激や輪郭を無くした奥ゆかしい佇まいを心地良いと取るか、もどかしいと取るかは聴く人しだいだ。
 客観的には叩きつける切れ込みを期待するのは筋違いで、元気なガキが見栄を張って買うと後悔するスピーカーだと評価。( ̄∀ ̄)