シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ステキな金縛り

 2年前の今頃話題になったコメディで、三谷幸喜が監督。同監督による最新作「清洲会議」が公開直前で、PRのために地上波放映するんだろうなと思ったら、同日フジ地上波の土曜プレミアムで放映することになっとる。     未見の方、面白いので結構おススメだ。
 まず、邦画はコメディに限ると言いたい。そのくらい日本のコメディは質が高い。海外でも注目されるのが頷ける。軽薄なギャグに流れず、アットホームなキャラで笑いを誘う方法は観終わって心が穏やかに温まる。近年はこれに感動までプラスしてくれるので、もう言うことはない。本作も三谷監督の持ち味が爆発、実に楽しくてストレス解消にちょうど良い。
 主役の三流弁護士に深津絵里、絡む落ち武者の幽霊に西田敏行、共に実に楽しいキャラを演じていてそれがまったく無理がない。この自然体がすばらしい。脇の阿部寛中井貴一も実にハマっている。
 この作品が面白いのは、殺人事件の法廷というおよそ笑いに縁が無い場面が舞台になっている発想の豊かさだろう。また、監督の人望でゲスト出演の顔ぶれもすごい。この意外性で笑いを取る手法はハリウッド仕込みとも言える。深田恭子のウェイトレスに気がつかなかったので、リピートしたくなってしまった。これも監督の手なのだろう。