シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

病院事情

 仕事柄、今日はちょっとお堅い話。
 5月に入って、隣接市街に大きな病院がオープンした。数年計画でやっと実現したものであるが、オイラはあまり喜ばしく思わない。まず、この病院建設の前提として、2つの総合病院を廃止にして一つに統合するという実情がある。その大きなメリットは医師不足や維持経費の削減にあることは誰でも想像がつくところだ。しかし、建設された場所は2つの街の中間に存在せず、これは遠距離に嘆く市民が大勢いることだろう。また、地域に根ざしたアットホームな医療という良き日本人資質を切り捨てて、合理化と先進化を選択した代償は大きい。
 少し前、大阪でも似たようなケースがあってニュースとなったのを記憶している。さらに、ここからは職業柄知り得る情報からの推測であるが、新病院はベッド数500床であって、これはオイラの街の基幹病院と同じ規模だ。我が街の総人口は17万人強であり、近年ではベッド満床で救急車が受けられない事態がよくある。実は昨日もそうだった。それに対して、新病院のテリトリーとなる2つの街を合算した総人口は20万人を超える。もう、あっという間に入院ベッドが無くなって緊急患者の受け入れ制限が掛かるに違い無い。
 不景気による国や自治体の打開策として、こうした合併や統合といった再構築が盛んであるが、昔ながらの個人商店を潰して郊外型ショッピングセンターを作っていく様相に似て、本当に良いことなのか疑問も感じる。

子供の日に、公園へ〜ええ感じ。