シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ACROSS 750 RR

 オヤイデの不良品騒動は、最終的にメーカーの謝罪を受けて丸く収まった。今回、代わりに導入したACROSS 750 RRというRCAケーブルについて触れたい。
 これもオヤイデのオリジナルケーブルで、PCOCC-A導体に振動対策として画期的なC.I.S構造、専用設計のプラグに0.5μ厚のロジウムメッキ・・と手の込んだヒット作である。欠点といえば安すぎることだと評論家に絶賛された逸品だ。
 実はすでにこれの70センチものを数年前に購入しており、主システムに採用中である。今だに被覆がベタつくようなトラブルは起きていない。その癖の無いニュートラルな音質の詳細は、どっかのレビューでも見てくれればその通りだ。似たことを今更書いてもしょうがないので、他では言わない事を書いてみよう。
 まず、安すぎると評されるほどのパフォーマンスを冠していても作りはそれなりだ。被覆は傷がつきやすいし、オリジナルのプラグは外装スリーブのメッキがチャチである。案の定、数年間触れずに刺しっぱなしにしておいてもメッキが曇って劣化してきた。1・8メートルの新品と目前で比較しているから間違いない。この金属スリーブは無い方が音が良い。ネジを外して比較試聴すれば分かる。しかしそれでは商品にならないし、そのあたりまでメスを入れたケーブル作りをしているのは日本オーディオぐらいしかない。
 なお、導体被覆においては、昨年品質の向上を目的に外装シースの添加剤の変更をしているそうで、これは公になっていない。しかし旧製品と外観上の違いは無いといってもいい。ブラグの嵌合感は向上している。ゾリゾリっと差し込む初期のものと異なり、高級品に多いヌルルっと密着する刺し心地だ。
見てくれを貶しているようだが、まあ今回2本目を導入しているのだから許されたい。