シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

イル・ディーヴォ

 男性4人のボーカルグループで、テノール三人、バリトン一人構成でポップスも歌うクラシカル・クロスオーバーのアーティスト。
 デビューして10年になるが、実はその前から個々に声楽の年季を積んできた実力者達である。この手のアーティストは、ジョシュ・グローバンを気に入って聴き始めた経緯があるのでまったく抵抗はない。以前はサラ・ブライトマンの他、数多くのソプラノ系一発屋を見つけては聴き入っていたが、近年になって男の声に目覚めたわけだ。事実、このイル・ディーヴォの歌は聴いていて実に気持ちがいい。
 なんと言うか、快楽中枢を刺激するのだ。しかしDVDのライブを見ると聴衆はほとんどオナゴである。ちなみにあの叶姉妹もファンらしい。ジョシュほど甘い声ではないし、カルテットでスケールの大きな歌唱を披露するので、オーディオ再生は難しい。
 Dレンジが大きいのだ。心地よい美声を適度にボリュームアップして聴き始めると、サビの合唱になって音量が部屋を飽和してしまうことが多い。ゆえにボリューム調整が肝となる。特にバリトンのカルロス・マリンがサビで加わると強烈な声量になってボリュームを絞らざるを得なくなる。よって、ポピュラー歌手と同じ音量で再生するわけにはいかない。下手な機器ではクライマックスで音割れを起こすと思う。最近、ベスト盤が出たので未聴の方にはお薦めだ。