トムクルーズが嫌いであるが、A級アクション作品として観ておこうとレンタル。
本作は1996年からシリーズとして4作目にあたる。トムもアクションを自らやる主義なので、16年もスタントを兼ねて登場とは恐れ入る役者である。
振り返ると、最初の作品はスパイものとして陰な部分に特化したきらいがあり、ストーリーが分かりにくかった。2作目はジョン・ウー監督らしいスタイリッシュな映像と、単純な話にしたおかげでとっつきやすい。3作目は暗くてダメだ。して、この4作目はどうだったかというと・・これまでの中で一番面白い。
これはリピートしたくなる作品である。その要因は、核兵器使用の阻止だなんて古風な目的に真新しいアクションで繋げた王道路線の安心感によるところが大きい。トムの配下となる仲間も一新、これがすばらしかった。
男勝りなポーラ・パットン、スタートレックのスコット役のまんまなサイモン・ペグ、そして今秋にボーン・レガシーの主役が控えるジェレミー・レナー。現在、ジェレミー・レナーは弓矢を使ってアメコミヒーローになっている。この3人のトリオが実に活きが良く、笑いを誘うのだ。そして、今回のトムは前作の悲壮感とは決別した明るさと余裕がある。アクションも観光ガイドと趣向を凝らしたもので007顔負けだ。
これは劇場に観に行っても後悔しなかっただろうな。
ジェレミー・レナーがいい。オイラはファンになったぞ。
ついでにボーン・レガシーの予告を貼っておこう。