シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エージェント:ライアン

 2014年のスパイ・アクション映画。 もちろん、トム・クランシー原作のジャックライアン・シリーズである。
 4代目のジャックライアン役を演じるのは、我らがカーク艦長ことクリス・パイン。ヒロインはパイレーツ・オブ・カリビアンキーラ・ナイトレイ、主人公の上司としてケビン・コスナー、悪役にはケネス・ブラナーと大変豪華である。特に本作ではケネス・ブラナーが監督を兼ねて迫力ある悪役を見事に披露してくれた。とてもワイルド・ワイルド・ウェストや、ハリーポッターに出てきた役者とは思えないオーラを纏っている。
 カーク艦長のジャック・ライアンは実に若々しく、ケビン・コスナーが実に渋い演技をしているのでバランスがよい。ストーリーもスパイものにしては大変分かりやすく、主人公が頭のいい分析官上がりで元海兵隊というバックボーンも上手く生かされている。ハラハラ感もかなりで、ダレルことなく一気に引っ張る。物語がテロによる経済パニックを防ぐものだから、ちゃんと盛り上げてハッピーエンドの王道路線が心地よく、ボーン・シリーズのような消化不良を起こさずに済む。
 本作はトム・クランシーの原作ではないそうだが、OO7シリーズはとっくにイアン・フレミングから離れているのだから問題なし。ただ、仮想敵がロシアという発想は今時珍しい気がする。