シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

SACD

 オイラは音楽ソフトはCDで十分だと思っているが、SACDの音の良さは認めている。
ある試聴会でSACDとCDのブラインド比較を体験した。その違いは明らかで、好きな方に挙手させられたが、見事にSACDであった。  スピーカーに音がへばり付かず、滑らかな質感の音が記憶に残っている。
 今回、マランツSACDプレーヤーを導入したのだから、SACDを自宅でも試さないといけない。しかし、ハイブリッド盤をプレーヤーのアナログ出力で比較しても意味がない。SACD層の方が良いに決まっているからだ。よって例のごとく、CDデジタル出力〜日本オーディオDACSACDの対決となった。ケーブルの種類や引き回しも違うので厳密ではない。自宅で自分がどっちを聴くかの選択を目的とするだけなので、普遍性のある結論は不要なのだ。比較ディスクはエソテリックが昔の名録音盤を気合いを入れてマスタリングしたものと、エクストンの最新DSD録音のものを使う。CDしか聴かないオイラでも、SACDハイブリッド盤は何枚か持っている。
 エソテリック盤では、明らかにSACDの方が良い。これは元の音源のSNがイマイチなので、CD層ではその雑味が音圧をアップさせると耳障りになるのに対し、SACDでは何故か滑らかで音像の分離もいい。奥行き表現も向上している。
 エクストン盤ではどうか。これは難しい。というのは質の良否がよく分からないのだ。現代技術の粋を結集した高録音の盤になれば、さらに違いが顕著となるかと思ったが予想外であった。繰り返し試聴すると、SACDの方がオーケストラの奥の楽器が存在感を主張して林立しているように感じられる。それでいて高さ方向の音場が広いようだ。 ではCDではダメなのかというと、SACDと違う観客席で鑑賞しているというか、響きの溶け込みが変わったかのような違いを感じるが、質が劣った印象が無い。無責任な言い方をすれば、好きずきという事になる。
 オーケストラで比較したのでこんな感想になったが、これがジャズやロックではまったく異なる結果にもなりそうだ。

エソテリック〜モーツァルト ピアノ協奏曲20番  
エクストン〜ホルスト 「惑星」〜木星
共に冒頭部分で比較。