シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

世界ふれあい街歩き

2005年頃からNHKがハイビジョンの宣伝を含めて始めた旅番組である。
別段、旅番組が好きというわけではないが、これだけは楽しみにしてハードディスクに録画している。
なにがイイかと言えば、カメラを持った撮影者が世界の街中を歩いて周り、道行く人に声をかけて何気ない雑談をする。そして朝から日暮れまで地図をたよりに街中をテクテクと人とふれ合いながら進むのだ。
もちろん、TVの声はナレーターだし、外人の声は和訳だ。ハンディカメラなのに揺れないのはステディカムを使っているから。
他の旅番組と大きく違うのは、旅人の視線であるということ。レボーターは一切出てこない。実に綺麗なハイビジョン画質で60インチのプラズマ画面上に展開されるので、自分がその場にいるような錯覚を感じるのだ。
街中で声を掛けられた現地の人は例外なく大変親切である。これがあまりにも良い人ばかりで不自然なのだが、好意的に見れば安心感のあるヤラセと言えるだろう。
結構お決まりのパターンがあって、カメラは何故か細い路地に行きたがる。観光地の大通りよりも、この細い路地がなんとも風情がある。そして、高台に登って街並みの全景を眺める。そのためには、古いマンションの窓越しに知らない人に声を掛けて屋上まで案内してもらったりもするのだ。これはやりすぎで、さすがに個人旅行でここまではできない。
また、いきなり知らない異国人に声を掛けられて、現地の人は「どうぞどうぞ」と自分の家の中に迎え入れるという、警戒心の欠片もない映像は誤解を与えるので止めた方がいいと思う。
世界に誇る治安を持つ日本でもそんなノウテンキな人はいない。