シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ブッシュウィック-武装都市-

 デイヴ・バウティスタが主演を張るB級アクション作品。こんなにセリフの多いバウティスタも初めて見た。

ザ・レイド」のスタッフが作ったので、基本的に物語は重要ではない。今回は個々のアクションではなく、平和な街が戦場になる市民の戸惑いと戦いに焦点を置いている。求める作風のためならストーリーもいらないという潔さがあって、長回しの移動カメラで緊迫感を持続したまま一気に突っ走る。この撮影は大変だったに違いない。NGを出せない緊張感が感じられた。

 もう一人の主演であるブリタニー・スノウという女優は、アクション系ではないためオイラは知らない。平和ボケした大学院生が突然住み慣れた町が戦場になって、次第に逞しくなっていく姿が心地よい。

   リアリズム重視で展開してきて、敵の正体が分かると「そんなバカな。」と日本人なら思ってしまう。しかし本国では未だに南北戦争の余韻があるらしく、アメリカは一枚板ではないことが読み取れる。大統領選挙を思い出してしまった。

 どう結末を着けるのかとクライマックスを迎えると、この主人公2人も末期のセリフすら無く倒れていく。このスタッフの考える作風はアクション映画として新しい。B級品として、インパクトのある良品だと思う。


ある日、街が突然戦場に…全編が10カットで撮影されたアクション公開(動画あり) - 映画ナタリー