2022年公開のA級ロマンスコメディ作品。
サンドラ・ブロックとチャニング・ティタムの2人がダニエル・ラドクリフ演じる富豪の子悪党にせかされて宝探しをする話・・なら、王道路線の冒険活劇になりそうだが中途半端なロマンス物語に終始している。
まず、これは冒険活劇ではない。そのように仕向けてショボイコメディに仕上がっている。これはオイラが一番嫌いな作風である。しかも主役の2人が嫌いなのでどうしようもない。もちろん、嫌いな役者であってもトム・クルーズのように魅せるものがあればいい。本作は2人のエンタメ・スターがワザとらしい演技でコメディをするのが鼻にツイテならない。ラドクリフの子悪党も、もっと狂ったサイコ野郎の設定にすれば笑えたであろうに。そして、一番半端なのがブラピの扱いだ。
本来ならブラピが一番格上なのに、こんな脇を演じるのは理解できない。チョイと顔出しなら友情出演として理解できる。それが序盤で粋な動きを魅せて、チャニング・ティタムのマヌケさを引き立てる役を観客が悩むほど演じている。しかもエンディング後のオマケシーンにも登場して・・意味が分からない。
笑えるシーンは一つも無い。派手なアクションも何もない。なのにA級の予算をつぎ込んでいて、批評家の評価が好意的なのがまた訳が分からない。
後で思ったのだが、チャニング・ティタムとブラピを入れ替えたら面白かった気がする。