シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レフトビハインド

 2014年製作のB級パニックスリラー作品。

 アマプラを検索して面白そうなので何も知らないで観た。突然、数百万人の人が消える・・これはSFパニック映画かと思ったら、聖書のヨハネ黙示録でこの世の終末が始まる前に、信心深い人や子供達を天国に避難させる「携挙」というものを題材にしているらしい。オイラはキリスト教徒でもなんでもないので、「へ~そうなの・・」と思うだけである。感想をググるとボロクソの極みで、信者からも激しく非難されている。

 ニコラス・ケイジの出演料で半分くらいの製作費を使っていまいか。映像がクリアなので低予算の粗がよく見える。(笑)主人公の舞台となる旅客機内はカメラワークが寄り過ぎで、TV番組を観ている印象が強い。まあ、この手の作品に演技がどうとか言っても始まらないので、個々のキャラを見ていくと結構分かりやすさがあっていい。しかしそのための準備時間に作品の4分の1を費やしているのは下手すぎる。せっかちでなくても、携挙が起こる前に席を立ちたくなるだろう。

 本作の問題は、旅客機が無事着陸するまでのパニックアクションを主軸としたことで、携挙という出来事はその切っ掛けにしかなっていない点だ。原作の序盤だけを映画化したので仕方がない。いわゆる続編が作られなければ中途半端に終わるのだが、このお粗末なデキでは期待できないだろう。しかし、排他的な一神教の恐ろしさは伝わってきた。(そんなつもりは無いだろうが。)


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 本作にも見所はある。新人だったニッキーウィーラン演じる客室乗務員は、胸が弾けそうなピチピチのシャツを着て登場する。この肢体を観るだけでも価値はあった。