シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

プラネット・オブ・ピッグ 豚の惑星

 2022年公開のB級エログロ・ファンタジー作品。

 カザフスタンブルガリアの合作なので、ゲスト出演のダニー・トレホ以外全く知らない俳優、スタッフだ。凄腕の賞金稼ぎがブタ人間と対決する話だと言う情報だけで観始めた。観終わってこれは中々ぶったまげる作品であった。

 良い悪いではなく、これほど世のモラル、常識をぶっ壊す作品も珍しい。下品なブタ人間を殺しまくるグロ映像はありがちなテイストだが、重要と思える人物がすぐ殺されたり、髭のある女、意味のない超能力者、口がケツの穴の男が登場。さらにロナウドそっくりさん、主人公が妄想するストリッパーみたいな男、禁じ手のラストと言った具合に「やっちゃダメ」のオンパレードである。ここまでハチャメチャだと何か清々しい。中途半端を嫌うオイラはあえてアッパレと評価しよう。ホントにムチャクチャだが・・ただ、コメディとして実に斬新な笑いがあって面白い。たとえば、ベネディクト・アスホールの首だと言ってテーブルの上で袋や風呂敷を開けようとするシーン。いつまでも手間取っていて、それを黙って待って見ている場面は新鮮だ。耐えきれず笑ってしまった。

 すべてのダメダメを確信犯で盛り込んだ本作は、カルト化しそうな気がする。自分はよほどの映画通だと自負する人以外、観てはならない作品だ。


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