2012年公開のC級アクションスリラー作品。
本作は明らかにロバート・ロドリゲスやタランティーノの作品にインスパイアされたもので、ゲテモノ風情を楽しみたい人向けの作品だ。
監督は素人であり、主役?は無名の女優(このスッポンポンの肢体だけは見所)で、その周囲を取り巻く男達が、過去に名を売ったC級ギャラの役者なのが面白い。TVのスタトレで顔が知れたトニー・トッド、「ネバーエンディングストーリー」のノア・ハザウェイ、SWのマーク・ハミル、そしてご存じ千葉真一。あと、「ターミネーター」のマイケル・ビーンや「マチューテ」のダニー・トレホがチョイ役で登場。本作が20年ほど前なら豪華と言われよう。それが今となってはこれだけ集まってもC級品とは・・哀れ極まる。
さて、その内容は実に単純でエログロ描写の低俗なジャンクフードだ。この手の作品は吹っ切れているのが肝心だが、それだけではダメだ。話の大半を密室内の拷問から殺戮へとヒートアップして、その手の趣味人の気を引いていくのはいいが、どう締めるのだ?と思っていたら案の定、ご都合主義も甚だしい展開となって女体盛りのオナゴが復讐完了。ヒデェなあもう・・
なんで同士討ちの末、最後の男が女体盛りの毒フグを食べる確証があるんだよ!子供の頃観たヒーロー番組レベルの脚本だ。せめて仕組んだ何らかの伏線を張ったらどうかと思う。千葉ちゃんはろくに出番は無いし、ダニーと共に過去のオマージュ扱いだ。ただ、ダイエットする前のマーク・ハミルの怪演だけは光っていたな。