シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ヘルボーイ

 ヘルボーイはマーベルやDCに隠れたダークホースコミックスのオリジナル・キャラで、いわゆるアメコミヒーローである。2004年と2008年にギルレモ監督がロン・パールマンを主役に映画化した。そして、2019年にリブート盤が公開されている。

 3作まとめて端的に感想を述べると、面白かった前2作と駄作のリブート盤と言える。ギルレモ監督は漫画やアニメのオタクだけあって、こうした作品のキモが分かっている。実に楽しく、新鮮な驚きと笑いに悲哀、さらに感動がある。それらを重く表現せずにダークヒーロー像を盛り上げてくれた。キャラもいいし、CGに頼り切っていないことでモンスターにも温かみを感じる。そのあたりのセンスは抜群だ。

 対してリブート盤はグロい映像だけが表に立ち、懐が浅くていただけない。加えてクライマックスがあっけなく、監督と脚本家の能力を疑う。そもそもミラ・ジョボビッチを悪役に据えた時点で喰われてしまうのが分からないとは・・彼女の存在感はロン・パールマンが主役を続けたとして対等といったところだ。

 しかし、近年に人気を得た作品のリブートをするのが理解不能だ。これは「ファンタスティック4」や「トランスポーター」も同じで、製作陣がアホにしか見えない。


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