シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カラー・アウト・オブ・スペース

 2020年公開のB級SFホラー作品。主演はニコラス・ケイジで、本作では人格が破綻していくオヤジを印象深く怪演している。

 普通の幸せな家庭が謎のエイリアンにより破滅していく模様をグロく描いている。「宇宙からの色」という短編小説の映画化であり、批評家からの評価も高いようだ。

 しかしオイラにはどうも物足らない。作風は「宇宙からの物体X」と同じホラー路線で、全く新味がない。そこから意外なアイディアやどんでん返しでもあればいいが、淡々とホラー路線でピークを迎える。しかも予算が無いので、映像がチープで救いようがない。この手の話をストレートに魅せるのはいささか古すぎるだろう。

 ホラーとしては緊張感と盛り上げる演出に納得できるデキだと感じるが、そもそもSFにする必要性がなかろう。もっと現実的な理由であれば、観客の恐怖感は倍増するに違いない。まあ、それならそれで社会派作品に似た話があるのも事実。

 観ていてこのエイリアンは最後、絶対にうやむやにして終わるだろうな・・と思ったら案の定である。あらゆる意味で不快な作品だ。


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