シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ANIARA アニアーラ

 2019年公開のスェーデン製B級SF作品。

 昔、ノーベル文学賞を獲得したほどの御仁が書き上げた原作を映画化したもので、とってもつまらない作品である。

 もちろん、知っている俳優は一人もいない。話は、汚染した地球を離れて火星に移住しようとする巨大な宇宙豪華客船が舞台。運悪くデブリが衝突して進路が逸れ、燃料もないので当ての無い宇宙空間を彷徨うようになった・・というものである。

 本作を哲学的金字塔の「2001年宇宙の旅」と比肩する向きがあるが、まったく意味が分からない。漂流する巨大な宇宙船内に閉じ込められた人間は、年月が経つとどのようになっていくかを淡々と描いている。それは人間の滅亡を疑似体験するようなものだ。偶然現れた人工物体も、期待を持たせて結局何も分からない。深遠な宇宙に漂流することは何も期待出来やしない・・劇中で船長に殺されたネガティブ婆の言う通りだったという結末であって、それ以上でも以下でもない。とても分かりやすいストーリーである。

 ググると妙に難しく解説して講釈を垂れる御仁や、面白いと言わなきゃ幼稚な人間だと思われるといったヤカラが多い。前述した「2001年~」や「未来惑星ザルドス」はいかにも難解でありながら魅せるものがあった。本作は気が滅入っていくだけで希望も何もない。唯一、カルトの章でそそり立つチンコだけは魅せていた。


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