シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

森麻季のベスト盤

 ここでの森麻季は日本を代表するソプラノ歌手で、日本テレビのアナウンサーの方ではない。声楽をする女性はふくよかな御仁が多いが、彼女は美人の女優さんみたいだ。別に気にもしなかったのだが、近くのCDショップが7割引きセールをしていると聞いたとき、結構まとめ買いをした中に彼女のベスト盤があった。興味が薄いので、今頃になって封を切って聴いてみた。

 耳慣れた曲がほとんどで、彼女の声はビブラートが派手ではないので聴きやすい。ベスト盤なので曲により録音が異なる。「日本の歌  花は咲く」から抜粋された歌は納得いかない録音だ。音質が悪いという事ではない。主役の声がとても遠く、伴奏のピアノが近いのが不自然なのだ。歌と伴奏は別録りだろうか。ピアノの音はLRが近接した状態でオンマイクで録っているように思える。スピーカーの幅一杯に鍵盤があり、その後ろにボーカルが立っている。クラシックでこんな配置は見たことない。

 大きめの音量で気になるのが、曲の終わりが不自然にフェードアウトしている曲が多いことだ。これでは余韻に浸れず、誠にデリカシーの無い編集である。特にラストのライブからの抜粋はガッカリ至極。拍手をあと5秒は使ってゆっくりフェードアウトすべきだ。このベスト盤のトータル時間は56分強であり、CDの容量に対し余裕が有り余るはずである。こうした配慮のなさは昔の歌謡曲ではたまに見かけるが、声楽の録音にあってはならない愚行だと思う。

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