シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スピーカーケーブルで調整

 コンセントベースも我が家で落ち着いた。何を聴いても音に安定感がある。今まで突き詰めてきた対策が一気に開花したような高SN比、高解像、点在する音の粒子が見えるようなリアリティに鳥肌が立つ。では、これでついに完成か?いや、オーディオとは「堂々巡り」なのである。

 理想と思って追求してきた音は、大きなリアリティの代償として緊張感を強いられる。何かが変われば即、違和感となって現れるし、湿度や部屋の調度品が変わることで音の変化が気になる。以前は、季節によって絨毯をイ草に替えることで室内の反響が変わるのも良しとしていた。そのリラックスした鑑賞姿勢に戻ろう。ただし、音のクオリティを落とさずにだ。

 真っ先に思い浮かぶ調整はインシュレーターだが、非金属で徹底対策しているので変える気がしない。また音の入口は万全にしてきたので、出口で調整がいい。これがオイラ流だ。では、完璧と絶賛して使ってきたアコリバのSPC-AVを変えてみよう。 シングルワイヤになるので、新たにジャンパーケーブルを6N銅線で作り直し。今回は柔らかいタイプがよさそうだ。4年前にハイ上がり解消のため導入した、バンデンハルのスカイラインを再びメインに据えてみる。

 やった!狙い通り、肉付きが良くなってまろやかに変貌している。特に中低音の量感が俄然アップして大変聴き心地がいい。しかし、数々の試聴盤を掛け替えて僅か1時間で違和感が持ち上がる。透明感や深い奥行き感は明らかに後退し、ベタっとした同じ音色が付きまとう。なにより、スモーキーなフィルターを通したようなザラ付いた高域が聴くに堪えなくなってきた。スカイラインは却下、次はアクロを試そう。

                             ~つづく~