アンフィオンの Argonシリーズ末弟を聴いてみた。
アンフィオンのスピーカーは初めて耳にする。新進のインテリア指向メーカーだろうと興味が無かったのだ。今回、Argon0を聴いてみようと思ったのは、その予想を遥かに上回るコンパクトぶりに視線が止まったことによる。そのシックな佇まいと結構な重みからピュア指向と伺えた。
なんとも爽やかな音質である。そして、音像の定位感も素晴らしい。容姿なりの低音であるが、適度な量感でバランスは悪くない。今回はスタンドに置いて聴いているが、本来デスクトップで使用するものであろう。さすれば低音感はアップしそうだ。それにしても、あまり聴いたことの無い透明度の高さである。
カタログを見ると、チタンとアルミの金属振動版コンビである。しかも、クロスオーバーが1.6kHzと低い。かなりツイーターにウェイトを置いている。なるほど、チタンの音色が透明度を演出しているのか。しかし、シャリつくこともなく上品だ。
価格を見ると、ペアで13万円を超える。これはかなりハードルが高い。清潔感に溢れたセンスの良い御仁が買うスピーカーだ。