「まんぷく」が終わった。
まんぷくはチキンラーメンとカップヌードルの開発物語といっていいだろう。もちろん、ドラマとして誇張や違いがあっても、アラさがしをするようなものではない。観終わって、私的には途中でダレることもなく、分かり易い大団円に満腹といったところだ。
この話は実にストレートで、まさに剛速球勝負であった。前回の「半分、青い」は、かなりの変化球だった。その反動か、大変シンプルである。努力と協力で画期的なものを生み出していくという、その過程にヒネリを入れるわけでもない実直な話である。それがなんとも気持ちが良かったと思う。
そして、朝ドラ=可愛いヒロインという図式を壊したのも良い。(失礼!)その代わり、安藤サクラのずば抜けた演技力と、絶妙に作られたキャラクターが光っていた。安藤サクラ以外の脇役女優は皆美人というキャスティングもすばらしかった。だから主役が引き立ったのだ。特に松坂慶子が絶品であった。
思い返すと、主人公は立花萬平だったような気がする。良妻賢母のヒロインは目立つわけにはいかない。表立って大活躍できないが、存在感は主役でなければならんわけで、デビューしたてのアイドルができる仕事ではない。
こんな朝ドラもいい。
連続テレビ小説『まんぷく』主題歌「あなたとトゥラッタッタ♪」