保険の更新時期となり、担当者がドライブレコーダーの有用性を説いてきた。保険のコース商品として登場したのだと言う。
たしかに最近ニュース等で、事故のリアルタイムな動画情報がドライブレコーダーから公開されるのをよく見る。事故現場でもめたりしたときは有益な証拠になるに違いない。保険屋にとってこれほどありがたい機械はないだろう。
昨年、家族が軽微な事故を起こして相手といつまでも意見が相違したままだった。幸いこっちが不利益な結果とならなかったが、やはり動かぬ証拠が欲しいと思ったものだ。そこで今回、保険屋のセールスに乗ることにした。
保険料は当然高くなるが、ドライブレコーダー自体は無償で郵送されてくる。携帯電話みたいなものだ。簡単に取り付けできると言われていたので、休みの日にやってみた。たしかに配線をするのはいい。でも本体のセッティングは結構面倒だ。フロントガラスが斜めなので、位置を決めるまでがやりにくいのである。さらに、最後の取り付けが緊張する。強力な接着シールで失敗は許されないからだ。
保険の契約期間に入ると、レコーダーがしゃべりだした。これがちょっとでもセンターラインをはみ出せば警告してくるし、わずかな急発進もチェックしてくる。スゲエお節介なヤローだ。
まあ、無言のモードにすればいい話であるが、ちゃんと動いている確認にはなる。せめて、もっと人間味のある声にしてほしい。
