シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

メイズランナー(シリーズ)

 若手のアイドル俳優を使ってシリーズ化する近未来SF作の一つ。「ハンガーゲーム」や「ダイバージェント」と同系である。
 本作は出演者のコストを抑えたことで、B級作品として良い仕上がりとなった。迷宮に閉じ込められた若者集団が独自のルールを築いて安定した生活をしているところに、好奇心旺盛な正義感の主人公が入ったことで波乱が起きる。独自の社会に異端の主人公が風穴を開ける・・皆、似た展開だ。本作はシンプルな設定と無駄のない展開がとても好ましく、ミーハー向き作品かと思いきや実に満足度が高い。クライマックスからラストへの流れは「バイオハザード」と同じと思って良い。それでも上手くまとめていると感じた。
 そんな訳で、2作目の「砂漠の迷宮」をレンタルして観ることにした。何でも前作の大ヒットで製作費は倍となり、上映時間も2時間を超えたA級作品に昇格している。ところが2作目の格言どおり、質は低下している。無駄が多く、贅沢な製作費を生かしているとは到底言えない。この内容なら90分に仕上げて密度を上げた方がいい。ゾンビが出てきたことで、ますます「バイオハザード」と被ってくる。前作は「キューブ」のようなサスペンス要素もあったのだが、これではただの逃走劇だ。
 6月に最終作「最期の迷宮」が上映される。何だかんだ言っても、最後が気になるので観に行くことになるだろうな。