シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レディ・ガイ

 ツタヤの入荷予告で興味を持ち、その設定が面白すぎるので速攻レンタルした。
 その突飛な話は、凄腕の殺し屋が女に性転換手術をさせられ、頭にきてその医者に復讐するというもの。
 玉を取られたためタマを取りに行く殺し屋を、ミッシェル・ロドリゲスが演じる。もはや彼女ありきの企画ではないか。そして、対峙する天才外科医にシガニー・ウィーバーとなれば興味津々。だれが撮ったのかと思えばウォルター・ヒルだという。期待は高まるばかりであった。
 ハードボイルドとして一環しているが、どうにも物足りない。語りと過去の話という展開はよくあるので、後はどんな色に染めるかである。この監督なら弩派手なドンパチやアクションを期待したくなる。しかしその期待は裏切られ、その見返りに何があるかと思えば特にないのが解せない。それならストレートに、ミッシェル様の男をボコにするガチンコアクションをもっと魅せてもらわないと。オールヌードを見せてくれたのはいいが、もう一声欲しいのだ。
シガニー・ウィーバーの語りが多すぎて時間の配分がマズイと思う。脚本上もレクター博士のような魅力があるわけではないので、最後までスカされた気分になる。監督はシガニー婆さんとの付き合いが長すぎて、主役のミッシェルとそのファンの期待を裏切った駄作と認定しよう。